タイでの動物病院とペットクリニックの違い
日本では、いわゆる動物病院には、動物医療センター・動物病院・ペットクリニック・獣医科病院等の様々な名称が存在しますが、名称による区別や違いはありません。しかし、タイでは、名称によって異なる役割と規模があります。これらの違いについて、今回は説明します。
動物病院
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規模と設備:
- 動物病院は一般的にペットクリニックよりも大規模で、より高度な医療機器が整っています。X線や超音波診断装置、大型手術室、集中治療室(ICU)などがあり、重症な動物に対するケアが可能です。
- 専門的な部門も設置されていることが多く、救急医療センター、検査室などが含まれます。
- また入院室(24時間体制で診れるケージが確保してあること)があることも含まれます。
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サービス:
- 幅広い治療サービスを提供し、大規模な手術、重病のケア、複雑な病気の治療などが行われます。
- 外科手術、病理学、一般診療、長期ケアなど、さまざまな専門部門が存在します。
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スタッフ:
- 複数の専門分野に精通した獣医師や、動物リハビリテーションの専門家、病院スタッフが揃っています。
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緊急対応:
- 一部の動物病院では、24時間体制で緊急医療サービスを提供しています。
ペットクリニック
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規模と設備:
- ペットクリニックは動物病院よりも小規模で、基本的な診療機器が揃っています。診察室、治療室などの基本的な設備があります。
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サービス:
- 健康診断、予防接種、一般的な病気の治療、健康相談などを提供します。
- 一部のクリニックでは、避妊・去勢手術、歯の清掃、簡単な病気の治療も行います。
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スタッフ:
- 特定の分野に専門知識を持つ獣医師や、動物のケアを担当するスタッフがいます。
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緊急対応:
- 一部のペットクリニックは、24時間の緊急対応を行っていない場合があり、営業時間に制限があります。
まとめ
- 特に違いがある点は、動物病院では、X線検査室と入院室がありますが、ペットクリニックでは、これらの設備はありません。
- ペットの健康状態や必要なサービスに応じて、どちらを利用するか選択することが重要です。